大学生の恋愛事情|出会いは学校29.5%、ネット経由が2割に

大学生の恋愛事情|出会いは学校29.5%、ネット経由が2割に

最多の経路は学校である。ただし伸びている経路ではない

同じ授業、同じサークル、同じ学年。大学で付き合いが始まる話はありふれているが、それが全体のどれくらいを占めるのかは意外に知られていない。国立社会保障・人口問題研究所の第17回出生動向基本調査の結果の概要は、恋人または婚約者がいる18〜34歳の未婚者に、その相手と知り合ったきっかけをたずねている。最も多い回答は男女とも「学校で」だった。

割合は男性で29.5パーセント、女性で24.6パーセントである。ただし前回の2021年調査では男性30.1パーセント、女性26.8パーセントで、どちらも微減している。最多であることと、伸びていることは別である。回答したのは男性329人、女性496人で、交際相手がいる人だけを母集団にした数字である。

在学中に限れば学校の比率はこれより高くなるはずだが、この集計は34歳までの未婚者をまとめたものなので、学生だけの値ではない。それでも全年齢を通して学校が首位に残るという点は、在学中の4年間に出会いが集中していることの裏返しとして読める。あとから使える経路ではないという意味でもある。

募集中の地域コンテスト

読んだら、地域に行ってみよう

地域が出したお題に、オンラインでアイデアを応募できます。受賞すると、現地に無料で招待されます。

募集中の地域をすべて見る

SNSとアプリを通じた出会いが、2割に乗った

この4年間でもっとも大きく動いたのは、ネットを通じた出会いである。前回調査から選択肢に加わった「ネット(インターネット)で」と答えた割合は、男性で11.9パーセントから19.8パーセントへ、女性で17.9パーセントから23.0パーセントへ増えた。恋人または婚約者がいる未婚男女の約5人に1人が、インターネットを通じて相手と知り合っている。

この選択肢の回答欄には、SNS、ウェブサイト、アプリ等によるやりとりがきっかけで知り合った場合を指すという注記が付いている。たまたまネットを見ていたという話ではなく、やりとりが始点になった出会いを数えている。女性では学校との差が1.6ポイントまで縮まり、首位が入れ替わる手前まで来ている。

知り合ったきっかけ 男性2021年 男性2025年 女性2021年 女性2025年
学校で 30.1% 29.5% 26.8% 24.6%
ネット(SNS・アプリ等)で 11.9% 19.8% 17.9% 23.0%
職場や仕事の関係で 14.5% 17.6% 15.8% 14.1%
友人や兄弟姉妹を通じて 18.0% 11.2% 17.3% 13.3%
国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査 結果の概要」図表2-4から作成。対象は恋人または婚約者がいる18〜34歳の未婚者。客体数は2021年が男性428・女性571、2025年が男性329・女性496

紹介してもらうという経路が、はっきり細った

表の4行目に目を向けると、別の変化が見える。友人や兄弟姉妹を通じて知り合ったという回答は、男性で18.0パーセントから11.2パーセントへ、女性で17.3パーセントから13.3パーセントへ落ちた。報告書も、今回調査では友人が減った点を見出しに掲げている。合コンや結婚式の二次会での出会いは、この項目に振り分けられている。

減った分がそのままネットへ移ったとまでは、この集計からは言えない。ただ、紹介という形は人数の多い輪に属していないと働かないため、交友関係の広さにそのまま左右される。入学直後の新歓や合宿が担っていた役割を思い出すと、縮んだ理由の見当はつきやすい。サークル新歓の場づくりがその年の輪の大きさを決めている面は、いまも変わっていない。

小さな経路にも動きがある。第15回調査までわずかになっていた見合いや結婚相談所を通じた出会いは、2025年の調査で男性の結婚相談所が1.8パーセント、女性は見合いが1.4パーセント、結婚相談所も1.4パーセントへ微増した。報告書はオンラインツールが活用される結婚相談所の利用が増えていると説明している。学生がすぐ使う経路ではないが、仕組みの側が動いているという話である。

卒業すると、経路の順位が入れ替わる

在学中の経路をどこまで本気で使うべきかは、その後の順位を見ると判断しやすい。同じ調査は、調査時点から過去5年間に結婚した初婚どうしの夫婦にも出会いのきっかけをたずねている。2025年の結果は、職場や仕事で20.9パーセント、友人や兄弟姉妹を通じて20.2パーセント、ネットで20.2パーセントが並び、学校での出会いは14.0パーセントだった。

注目したいのは、ネットが11.0パーセントから20.2パーセントへ倍増し、学校の14.0パーセントを上回った点である。職場と友人はいずれも前回調査から減っている。長く上位にあった二つの経路が同時に下がり、オンライン経由が並んだ構図になっている。

結婚の形で見ても同じ向きに動いている。結婚年次でみると、恋愛結婚の割合は2015年から2019年の83.6パーセントから、2020年から2024年の71.4パーセントへ下がった。一方でネットを通じた知り合いによる結婚は6.9パーセントから18.6パーセントへ急増し、見合い結婚の8.9パーセントを大きく上回った。学校や職場で出会う従来型が減っているという整理である。

経路が変わると、交際の進み方も変わる

どこで知り合うかは、出発点の違いにとどまらない。報告書は、過去5年間に結婚した夫婦の平均知り合い年齢、平均初婚年齢、平均交際期間を結婚形態別に示している。全結婚の平均値はいずれも前回調査から横ばいだが、形態別に分けると動きが逆を向く。

平均交際期間は、恋愛結婚と見合い結婚では長くなる傾向が続いている。これに対してネットを通じた結婚では、前回調査より短くなった。平均知り合い年齢は恋愛結婚と見合い結婚で若年化し、ネットを通じた結婚では上昇した。平均初婚年齢も、見合い結婚で低下傾向、恋愛結婚で横ばい、ネットを通じた結婚で上昇している。

在学中に始まる交際は、この分類でいえば若く知り合って長く続く側に入る。時間をかけられるかどうかは、日々の予定の立て方に左右される。やりとりに流れている時間を先に測る話は時間管理アプリは何で選ぶかに、収入との折り合いはアルバイトと授業の両立にまとめてある。学外の活動も接点になり、地域の課題に学生が提案を持ち込むFLASPOのような場は、同じ関心で集まる人と会う機会をつくる。

よくある質問

マッチングアプリは大学生でも主流になったのか。この調査は年齢別のきっかけを公表していないため、学生に限った割合は分からない。18〜34歳の未婚者では男性19.8パーセント、女性23.0パーセントで、学校に次ぐ位置にある。主流と呼ぶには学校との差がまだ残るが、4年で男性が7.9ポイント、女性が5.1ポイント増えた経路である。

学校での出会いが減っているのは、大学の環境が変わったからか。この集計からは理由を特定できない。言えるのは、学校の割合が男女とも1ポイント前後の微減にとどまる一方、ネットが8ポイント近く増えたことである。学校が弱くなったというより、選べる経路が増えて構成比が薄まったという読み方のほうが数字に近い。

この数字は交際中の人だけを数えているのか。きっかけの集計はそのとおりで、恋人として交際している異性がいる人と婚約者がいる人が対象である。交際相手のいない人は含まれない。2025年の調査では18〜34歳の未婚男性の74.0パーセント、未婚女性の65.4パーセントが異性の交際相手をもたないため、きっかけの構成比は残りの層の内訳だと考えるのが正確である。

調査の規模はどれくらいか。第17回の独身者調査は配票15,811票に対して有効票6,756票、有効回収率は42.7パーセントだった。夫婦調査は配票10,489票に対して有効票5,024票である。ただし、きっかけの集計は交際相手がいる人に限られるため、客体数は男性329人、女性496人まで絞られる。小さな項目の増減を細かく読みすぎない程度の規模だと押さえておきたい。


アイデアコンテストプラットフォーム「FLASPO」

FLASPO

アイデア1つで、地域や企業とつながれる。

FLASPOは、全国の自治体・企業が開催する若者向けアイデアコンテストのプラットフォームです。
地域や企業が抱える課題に対して、あなたのアイデアで解決策を提案できます。

賞金やユニークな地域体験が獲得できるコンテストも多数。誰でも参加無料・オンライン完結で挑戦できます。

コンテストを探す▶︎

FLASPOで募集中のコンテスト

自治体や企業が出したお題に、学生・若者がオンラインでアイデアを応募できます。募集中のものも、これまでのお題と結果も、一覧で見られます。