PREP法とは?意味・読み方・由来をわかりやすく解説
「わかりやすく話せるようになりたいけど、どうすればいいかわからない」——そんな悩みを持つ大学生・20代に最初に身につけてほしいフレームワークがPREP法です。
PREP法とは、Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論の再確認)という4ステップで構成されるコミュニケーションのフレームワークです。プレップ法とも読まれ、各要素の頭文字を取った名称です。
PREP法が優れているのは「使いやすさと汎用性の高さ」です。面接での自己PR、ゼミ発表の構成、上司への報告、メールの本文構成、グループディスカッションでの発言——どんな場面にも適用できます。
「まず結論を言い、理由を示し、例で証明し、結論で締める」というシンプルな流れを繰り返すことが、論理的なコミュニケーターへの近道です。
PREP法の最大の強みは「覚えやすく・すぐ使える」点にあります。4つの要素はP→R→E→Pと順番に対応しており、話す前に30秒考えるだけで構造が作れます。まず1週間「すべての発言をPREP型で始める」という実験をしてみてください。短期間で話し方の質が目に見えて変わります。
PREP法の4ステップを例文で学ぶ
PREP法の各ステップを、面接での自己PRを例に解説します。
まず、Point(結論)を確認しましょう。「最初に、一番伝えたいことを1文で言う」ステップです。面接例:「私の強みは課題を構造化して解決する力です」
ポイントは「〇〇です」という断定形で1文に収めることです。「いくつかあるのですが…」「難しいのですが…」という回りくどい始め方はしません。
次に、Reason(理由)について説明します。「なぜそう言えるのかを説明する」ステップです。面接例:「なぜなら大学のゼミ研究で、課題の根本原因をロジックツリーで分解する手法を3年間実践してきたからです」
理由は「なぜなら〜」という接続詞で始めると、結論と根拠のつながりが明確になります。
次に、Example(具体例)について説明します。「理由を証明する具体的な事実・経験・数字を示す」ステップです。面接例:「具体的には、地域の観光活性化をテーマにした研究で、課題を6つの要因に分解し、3つの優先施策を絞り込みました。発表後、指導教員から課題分析の質を評価されました」
数字・固有名詞・結果が含まれる例が最も説得力を持ちます。
次に、Point(再結論)について説明します。「最初の結論を言い直し、締めくくる」ステップです。面接例:「この課題を構造化する力を、貴社のコンサルティング業務でも活かしたいと考えています」
最初のPointと完全に同じ言葉を繰り返す必要はなく、文脈に合わせた表現で締めると自然です。
PREP法の使い方:場面別テンプレートと例文
PREP法は場面ごとに「どの要素に比重を置くか」を変えることで効果が最大化されます。
就活のES(ガクチカ・志望動機)という観点から整理すると、P:「私が学生時代に最も力を入れたのは地域活性化コンテストへの参加です」
R:「なぜならこの経験で論理的思考と提案力を実践的に身につけられたからです」
E:「具体的には〇〇市の観光課題をチームで分析し、最終審査で優秀賞を受賞しました」
P:「この経験で培った課題解決力で貴社のプロジェクトに貢献します」
グループディスカッション(GD)という観点から整理すると、GDでの発言にPREP法を使う場合、「P→R」だけを30秒で言い、後からEを求められたら追加する形も有効です。「私はA案が最善だと考えます。理由は実現コストが最も低いからです」という短いPRから始め、「具体的には〇〇のデータがあります」と続けます。
上司への報告・連絡では、P:「〇〇プロジェクトは予定通り進んでいます」
R:「なぜなら先週の課題だった〇〇を解決できたからです」
E:「具体的には△△という対応で、来週の納期に間に合う見通しです」
P:「引き続き予定通り進めます」
プレゼンの冒頭・締めでは、プレゼンの冒頭でPREP法のP→Rを示し、本編でEを展開し、締めでPを再提示する構造が、聴衆に「最初から何の発表か」「最後に何を覚えておけばいいか」を明確に伝えます。
PREP法を習慣化するための練習法と注意点
PREP法は「知っている」状態から「自然に使える」状態にするための練習が最も大切です。
まず、日常会話でPREP型を意識することを確認しましょう。友人・家族との会話の中で「結論→理由→例→結論」の順を意識します。最初はぎこちなく感じますが、2週間程度継続すると自然に出てくるようになります。「今日あったことを1分でPREP型で話す」という毎日の練習が最も手軽な鍛え方です。
次に、読んだ記事・動画の要約をPREP型で行う方法について説明します。ニュース記事・YouTube動画を見た後に「P(要旨)→R(理由)→E(具体例)→P(まとめ)」で要約します。情報を受け取りながら同時にPREP型の構造化練習ができます。
次に、RとEの区別を意識する方法について説明します。初心者に多いのが「理由と具体例が混在する」ミスです。Rは「なぜそう言えるか(論拠)」、Eは「それを証明する具体的な事実(証拠)」と区別します。「なぜなら〜(R)。具体的には〜(E)」という接続詞を使うと区別しやすくなります。
次に、最後のPを省略しないについて説明します。「PREだけで終わる」パターンは意外と多いです。最後のPで「だからこそ〇〇です」と結論を再提示することで、聞き手の印象に残る締まった話し方が完成します。面接の回答や報告では特に、最後のPが「締まり感」を生み出します。
よくある質問(FAQ)
【Q1】PREP法とSDS法はどう違いますか?
PREP法は「結論→理由→例→再結論」という流れで、理由・根拠を明示することに重点を置きます。SDS法は「要約→詳細→要約」という繰り返し構造で、情報を短く定着させることに向いています。PREP法は面接や発言、SDS法は自己紹介や説明に向いていると言えます。どちらも結論ファーストという点では共通しており、場面に応じて使い分けることが効果的です。
【Q2】PREP法は文章(メール・ES)でも使えますか?
口頭だけでなく文章でも効果的です。ESの冒頭に「私の強みはXです(P)」を置き、「なぜなら〜(R)」「具体的には〜(E)」「この力を〜に活かします(P)」と展開することで、論理的で読みやすい文章になります。メールの本文構成にも同様に使えます。
【Q3】PREP法を使うと話が単調になりませんか?
慣れないうちはPREP型を意識しすぎて機械的に感じることがありますが、Eの部分(具体例)にエピソードや感情的な描写を加えることで、論理的でありながら聞き手の心を動かす話し方ができます。
PREP法は「知っている→使える→自然に出る」という3段階で習得が進みます。最初の「知っている」段階は本記事で達成できました。次の「使える」段階へは、1日1回PREP型で発言する練習を続けることで到達できます。最終的に「自然に出る」状態になれば、どんな場面でも論理的なコミュニケーションが発揮されます。
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