複数のファームにES を出す際、毎回ゼロから書き直していないか
コンサル業界を志望する場合、戦略系・総合系・シンクタンクなど、複数の分類のファームに並行してエントリーする学生が多いとされ、1社ごとにES を1から書き直していると、あっという間に時間が足りなくなってしまいます。かといって、同じ文章をそのまま使い回すと、各社が求める人物像とのズレが生じ、通過率が下がってしまう可能性もあります。この記事では、コンサルES対策を1社ずつの「書き方」の話としてではなく、複数社分を効率的に準備するための「進め方」という観点から整理していきます。限られた時間の中で、質を落とさずに複数のES を仕上げるための具体的な手順を紹介します。1社ずつ丁寧に、かつ全体としては効率的に、という一見矛盾するようなバランスを取るための考え方を、次のセクションから順に見ていきましょう。特にサマー・秋冬・本選考と複数回のエントリー機会がある就活では、最初の準備の仕組み作りが後の作業量を大きく左右します。特に併願先が多い就活生ほど、この最初の投資が後々の負担軽減に直結するとされ、早い段階で仕組みを整えておく価値があります。1社目の対応に追われて疲弊してしまうと、2社目以降の準備の質が下がってしまうため、最初から複数社対応を見据えた進め方を意識しておくと安心です。特にサマーインターンから秋冬選考、本選考へと続く長丁場の就活では、この最初の準備投資が最終的な体力面での余裕にもつながっていきます。
ガクチカの「素材」をストック化する
複数のES に対応する際にまず取り組みたいのが、自分のガクチカとなり得る経験を「素材」として洗い出し、1つのファイルにまとめておく作業です。サークル活動、アルバイト、ゼミ・研究、長期インターン、地域プロジェクトなど、思いつく経験をすべて箇条書きで書き出し、それぞれについて「直面した課題」「取った行動」「得られた結果」「そこから得た学び」を3〜4行程度で簡潔にメモしておきます。この段階では文章の巧拙にこだわらず、できるだけ多くの経験を素材として蓄積することを優先します。こうしてストックを作っておくと、ファームごとに求められる人物像に合わせて「今回はこの経験を、こういう角度で見せよう」と選択・編集する形でES を作成できるようになり、毎回ゼロからエピソードを考え直す手間を大幅に減らすことができます。素材集めの段階では、「これはES に使えなさそうだ」と自分で判断して除外してしまわず、些細に思える経験も一旦すべて書き出しておくことをおすすめします。後から見返した際に、意外な経験が特定のファームの人物像とぴったり合うケースもあるためです。特に、周囲の友人が派手な実績を語っているのを見ると自分の経験が見劣りするように感じてしまいがちですが、小さな工夫や気づきであっても、具体的に振り返れば十分に使える素材になり得ます。実際に選考を突破した先輩の体験談を見ても、必ずしも華やかな実績ばかりが語られているわけではなく、身近な出来事を丁寧に掘り下げたエピソードが評価されているケースも多く見られます。
企業ごとのカスタマイズの仕方
ストックした素材をES に落とし込む際は、各ファームの採用ページに書かれている「求める人物像」のキーワードを確認し、同じ経験でも強調するポイントを変えることが有効だとされています。例えば、戦略系ファームには「曖昧な状況で仮説を立てて動いた」側面を強調し、総合系ファームには「複数の関係者と協働しながら実行までやり切った」側面を強調するといった具合に、同じエピソードから異なる角度を切り出すことで、1つの経験を複数社のES に応用できます。ただし、表面的にキーワードを差し替えるだけの対応は、深掘りされた際にすぐに底が見えてしまうため、実際にその経験の中に該当する事実があったかどうかを確認しながらカスタマイズすることが重要です。存在しない側面を無理に作り出すのではなく、経験の中に元々あった複数の側面のうち、どれを前面に出すかという編集作業だと捉えておくとよいでしょう。例えば「文化祭の模擬店運営で、当初の計画通りに進まず、当日に売り方を変更した」という1つの経験からも、「不確実な状況での仮説修正力」を強調すれば戦略系向けに、「当日集まったメンバーとの役割分担や声かけ」を強調すれば総合系向けのエピソードとして展開できます。重要なのは、実際にその場面で両方の行動を取っていたかを自分の記憶に照らして確認することであり、片方の側面しか実際にはなかったのに、無理に両方を語ろうとすると、深掘りされた際に説明が破綻してしまう危険があります。
対策スケジュールと進め方の注意点
コンサルES対策は、サマーインターンのエントリーが始まる1〜2か月前から、ガクチカの素材集めと自己分析を並行して進めておくと余裕を持って対応できます。素材集めが終わったら、まず1社分のES を丁寧に仕上げ、その後は「素材の選択」「強調点の調整」を中心に他社分へ展開していく順序が効率的です。注意点として、効率化を意識するあまり、すべてのES がほぼ同じ内容になってしまうと、面接で「なぜ他社ではなくこの会社なのか」を問われた際に説明が浅くなってしまう可能性があります。使い回す部分と、その企業固有の情報(事業内容や案件事例)を踏まえて書き直す部分を明確に分けておくことが、効率と質を両立させるポイントになります。具体的には、志望動機の後半部分(なぜその企業なのか)は毎回書き直し、ガクチカの本文(何を経験し何を学んだか)は素材をベースに強調点だけ調整する、といった役割分担を決めておくと、作業の見通しが立てやすくなります。目安として、1社あたりのES作成にかかる時間を、素材集めが終わった後の2社目以降は最初の半分程度まで短縮できるよう意識しておくと、限られた期間内での複数社対応がしやすくなります。この目安を参考にしつつ、実際にかかった時間を毎回記録しておくと、自分なりの作業ペースを把握しやすくなり、残りのエントリー予定数から逆算したスケジュール管理もしやすくなります。スケジュールに余裕がなくなってきた場合は、優先度の低いファームへのエントリーを一部見送るという判断も、全体の質を保つためには現実的な選択肢の一つです。
コンサルES対策を考えるうえで知っておきたいこと
同じガクチカを複数社のES で使い回してもよいのでしょうか?同じ経験を土台にしつつ、各社が求める人物像に合わせて強調点を変える形であれば問題ないとされています。表面的な言い換えだけにならないよう注意が必要です。ガクチカの素材が少ない場合、どうすればいいですか?大きな実績でなくても、日常的な活動の中で工夫した経験を掘り下げることで素材になり得るとされています。小さな経験でも具体的に振り返る作業を優先しましょう。ES対策を効率的に進めるために、他にできることはありますか?友人と互いにES を見せ合い、フィードバックし合う仕組みを作ると、1人で見直すよりも改善点に気づきやすくなります。FLASPOのような地域プロジェクトに参加した経験がある人は、その経験を複数の切り口で語れるよう整理しておくと、様々なファームのES に展開しやすい素材になります。特に、地域の関係者との調整や、想定外の出来事への対応など、複数の側面を持つ経験であれば、1つのエピソードから戦略系・総合系それぞれに合わせた切り口を作りやすくなります。1つの経験を多角的に見直す練習は、ES対策だけでなく、その後の面接での深掘りにも耐えられる土台作りにもつながります。1つの経験を多面的に語れるようになっておくと、面接で予期しない角度から質問された場合にも、落ち着いて対応しやすくなります。コンサルES対策について理解を深めておくことは、志望動機に具体性を持たせるうえでも役立つと考えられます。
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