atama plusはどのような会社なのか
atama plus株式会社は、2017年に稲田大輔氏らによって創業された、教育領域に特化したスタートアップです。同社が開発・提供するAI教材「atama+」は、生徒一人ひとりの理解度や学習の進み具合、つまずきの傾向などをAIがリアルタイムで診断し、その生徒だけの専用カリキュラムを自動的に作成するサービスとして、全国の塾や予備校に導入されてきました。
従来の集団授業では、クラス全員が同じ内容・同じペースで学ぶことが一般的でしたが、「atama+」はそうした画一的な学びの形を見直し、一人ひとりの理解度に応じた個別最適な学習を可能にする点が特徴です。数学や物理といった科目では、ある単元でつまずいている原因が、実は別の単元の理解不足にあることも多く、AIが必要に応じて科目を横断した学習内容を提示する仕組みも取り入れられています。
就活生にとっては、単なる教育系スタートアップというイメージだけでなく、150年近く大きく変わってこなかったとされる教育のあり方そのものに、テクノロジーを通じて変革を起こそうとしている企業として理解しておくことが重要です。
創業者の稲田大輔氏は、東京大学大学院を修了後、総合商社に入社し、海外のEdTech事業や国内の教育事業を統括する立場を経験してきた人物です。ビジネスと教育の両方に精通した経歴が、atama plusという事業の構想に大きな影響を与えているといえるでしょう。
全国47都道府県、数千の教室にサービスが導入されている実績からも、同社が短期間で急速に事業を拡大してきたことがうかがえます。就活生としては、こうした急成長を支えてきた組織づくりや事業運営の工夫にも関心を持って企業研究を進めるとよいでしょう。
「AI×人」という教育モデル
atama plusを理解するうえで欠かせないのが、「AI×人」という教育モデルの考え方です。同社はAIによる個別最適化の技術を提供する一方で、AIがすべてを代替するのではなく、講師などの「人」による指導と組み合わせることで、より効果的な学びを実現しようとしています。
AIが生徒一人ひとりの弱点を特定し、効率的な学習カリキュラムを自動生成することで、基礎学力の習得にかかる時間を大幅に短縮できるとされています。その結果生まれた余剰時間を使って、生徒がより創造的な活動や、社会で本当に必要とされる力を育む学びに充てられるようにすることが、同社の目指す教育の姿です。
就活生としては、「AIが教育のすべてを代替する」という単純な理解ではなく、AIと人がそれぞれの強みを活かしながら協業するという考え方を正しく理解しておくことが大切です。テクノロジーと教育現場の両方に関心がある学生にとって、こうした協業のあり方を深く考える機会は、志望動機を練るうえでも役立つ視点になるでしょう。
実際にサービスを利用した生徒からは、「わからないことがわかる」という体験そのものが最大の面白さだという声も紹介されています。単に効率よく学べるというだけでなく、学ぶこと自体の楽しさを引き出す設計がなされている点も、同社のプロダクトの特徴といえます。
就活生としては、こうした学習体験の設計にどのような工夫が凝らされているのかを、実際のプロダクト説明会やデモンストレーションを通じて確認しておくと、より具体的な理解につながるでしょう。
塾・予備校との協業から自社ブランド展開へ
atama plusの事業展開を語るうえで押さえておきたいのが、当初は全国の塾・予備校に対してAI教材をSaaS形式で提供するという事業モデルからスタートし、その後、自社ブランドの学習塾を立ち上げるという新たな挑戦に進んできた点です。既存の塾・予備校とのパートナーシップを重視しながら事業を広げてきた同社が、自らブランドを構築し、フランチャイズ展開を進めるというのは、大きな戦略の転換だといえます。
この背景には、AI教材を活用した学びの効果を、より直接的な形で多くの生徒に届けたいという狙いがあると考えられます。授業のコマ数に応じて課金される従来型の学習塾とは異なり、定額制で通い放題とすることで、生徒が費用を気にすることなく目標達成に集中できる環境をつくろうとしている点も特徴の一つです。
就活生としては、SaaS提供という既存事業者と協業するモデルと、自社ブランドとして展開するモデルという、二つの異なる事業戦略が同時に進行している点を理解しておくとよいでしょう。どちらの事業に関心があるかによって、必要とされるスキルや視点も異なってきます。
SaaS事業では、既存の塾・予備校という業界の商習慣を理解し、パートナーとして信頼関係を築く力が求められます。一方、自社ブランドの塾展開では、教室運営や生徒・保護者との直接的なコミュニケーションなど、より現場に近い業務に携わる機会が増えるでしょう。
就活生としては、自分がビジネスの構築に携わりたいのか、教育現場によりダイレクトに関わりたいのかを考えてみることで、どちらの事業により強い関心を持てるかが見えてくるはずです。
教育を通じて社会に貢献するという使命感
atama plusで働く社員に共通して求められるとされるのが、教育を通じて社会に貢献したいという強い使命感です。創業者の稲田氏自身、三井物産で海外の教育事業に携わった経験を持ち、教育が持つ可能性の大きさを実感してきた人物とされています。単なるビジネスとしての成功だけでなく、教育のあり方そのものを変えていくという大きな志が、組織全体の原動力になっているといえるでしょう。
また、同社は教員や講師が不足しがちな地方においても、AI教材を通じて学びの選択肢を広げることに貢献してきたとされています。都市部と地方の教育格差という社会課題に対しても、テクノロジーを通じたアプローチを続けている点は、同社の事業の社会的意義を理解するうえで重要なポイントです。
就活生としては、自分自身が教育というテーマに対してどのような問題意識や原体験を持っているのかを振り返っておくことが、選考において重要な準備になります。単に「教育に興味がある」という漠然とした関心ではなく、具体的にどのような教育の課題を解決したいのかを言語化しておくことが求められます。
例えば、自分自身が学生時代に感じた「授業のペースが合わない」「わからないまま次に進んでしまう」といった経験があれば、それをatama plusのサービスがどのように解決しうるのかを結びつけて語ることで、説得力のある志望動機になります。
教育格差という社会課題に関心がある学生にとっても、地方の教育機会を広げる取り組みは共感しやすいテーマでしょう。自分自身の原体験と、企業が掲げる社会的意義とを結びつけて考える姿勢が大切です。
選考対策として押さえておきたい視点
atama plusの選考対策を進めるうえでは、まず同社が「AI×人」という教育モデルを通じてどのような成果を上げてきたのかを具体的に理解しておくことが役立ちます。短時間の学習で成績が大きく向上したという実績や、全国の教室数の広がりなど、具体的な数字や事例を調べておくことで、志望動機に説得力を持たせることができます。
次に、SaaS提供モデルと自社ブランド展開モデルという二つの事業戦略のどちらに、あるいは両方にどのように関心があるのかを整理しておくとよいでしょう。志望する職種が営業なのか、プロダクト開発なのか、新規事業の立ち上げなのかによって、アピールすべき経験や視点も変わってきます。
最後に、atama plusは教育という、社会的な意義が大きく、かつ変化のスピードが速いとは言い難い領域に挑む企業です。自分自身が教育に対してどのような課題意識を持ち、テクノロジーを通じてどう貢献したいのかを、自分の言葉で語れるように準備しておくことが、選考を突破するための重要な鍵になります。
教育業界は既存の制度や慣習が根強く残る領域でもあるため、変化を実現するには粘り強さも求められます。短期的な成果だけでなく、長期的な視点で教育の変革に向き合う覚悟があるかどうかも、自分自身に問いかけておくとよいでしょう。
面接では、教育に関する自分なりの考えを問われることも多いとされています。理想論だけでなく、現実の教育現場が抱える制約も踏まえた上で、自分なりの視点を語れるように準備しておくことをおすすめします。
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