ベンチャー企業のES対策とは?書き方のコツを丁寧に徹底解説する | FLASPO MAGAZINE

ベンチャー企業のES対策とは?書き方のコツを丁寧に徹底解説する

ベンチャー企業のES対策とは?書き方のコツを丁寧に徹底解説する

ベンチャー企業のESで重視されるポイントとは

ベンチャー企業のエントリーシート(ES)は、大手企業のものと形式は似ていても、評価される観点にはいくつかの違いがあります。大手企業のESでは、応募者の基礎的な能力や協調性、組織への適応力が重視される傾向がある一方、ベンチャー企業のESでは、応募者が自社の事業や理念にどれだけ深く共感しているか、そして主体的に行動できる人物かどうかが重点的に見られる傾向があります。

ベンチャー企業は少数精鋭で採用を行っていることが多く、一人ひとりの応募者にしっかりと目を通す傾向があります。そのため、テンプレートのような当たり障りのない内容よりも、その企業ならではの事業や理念に対する理解の深さ、そして自分自身の経験と結びつけた具体的なエピソードが評価されやすい傾向にあります。

この記事では、ベンチャー企業のESで特に重視される「志望動機」「自己PR」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」という三つの項目について、それぞれの書き方のポイントを解説していきます。大手企業向けのESをそのまま使い回すのではなく、企業ごとに内容を調整する意識を持つことが、選考通過率を高める鍵になります。

限られた文字数の中で自分の強みを伝えるためには、内容を詰め込みすぎず、伝えたいポイントを絞り込むことも大切です。あれもこれもと盛り込むよりも、一つのエピソードを深く掘り下げて書く方が、採用担当者に強い印象を残しやすくなります。

志望動機は「なぜこの企業か」を具体的に書く

ベンチャー企業のES対策で最も重要とされるのが、志望動機の書き方です。「成長できる環境だから」「裁量を持って働きたいから」といった理由は、多くのベンチャー企業に当てはまってしまう、いわば汎用的な志望動機です。採用担当者は数多くのESに目を通しているため、こうした一般論だけでは他の応募者との差別化が難しくなります。

説得力のある志望動機を書くためには、まずその企業が展開している事業内容や、掲げている理念について深く理解することが欠かせません。企業のウェブサイトや採用ページだけでなく、代表者のインタビュー記事やSNSでの発信内容まで目を通し、「なぜこの企業でなければならないのか」を具体的に言語化することが求められます。

さらに、自分自身の経験や価値観と、その企業の事業や理念がどのようにつながっているのかを示すことも重要です。例えば、学生時代に取り組んだ活動の中で感じた課題意識と、その企業が解決しようとしている社会課題が重なっている場合、その接点を具体的なエピソードとともに伝えることで、説得力のある志望動機に仕上げることができます。

志望動機を書き上げた後は、「この文章を他の企業名に差し替えても成立してしまわないか」を確認してみることも有効です。差し替えても違和感がない場合は、まだその企業ならではの要素が不足している可能性が高いといえます。

その場合は、企業研究に立ち戻り、他社にはないその企業固有の強みや特徴をもう一度洗い出してみるとよいでしょう。固有名詞や具体的な事業内容を盛り込むことで、文章の説得力は大きく変わってきます。

自己PRでは主体性と実行力を示す

ベンチャー企業のESにおける自己PRでは、単に自分の長所を羅列するのではなく、「自ら考えて行動した経験」を具体的に伝えることが重視されます。ベンチャー企業では、マニュアルが整っていない状況で自ら課題を見つけて解決する場面が多いため、指示を待つのではなく主体的に動いた経験があるかどうかが、評価の大きなポイントになります。

自己PRを書く際には、単に「主体性がある」と言葉で述べるだけでなく、実際にどのような状況で、どのような課題に直面し、どのように行動して、どのような結果につながったのかを、具体的なエピソードとして伝えることが大切です。結果の大きさよりも、課題を発見し行動に移すまでのプロセスが評価されやすいという特徴も理解しておくとよいでしょう。

また、失敗経験を伝えることも有効な手段の一つです。うまくいかなかった経験から何を学び、その後どのように行動を変えたのかを伝えることで、変化の多い環境に適応できる柔軟性や、失敗を恐れず挑戦する姿勢をアピールすることができます。完璧な成功体験だけでなく、試行錯誤の過程を率直に伝える姿勢が、ベンチャー企業の採用担当者に響きやすい傾向があります。

自己PRを書く際は、周囲からどのように評価されていたかという客観的な視点も取り入れると、説得力が増します。友人や先輩から自分がどのような人物だと言われることが多いかを振り返ってみるのも、内容を練り上げる際のヒントになります。

ガクチカでは「巻き込む力」や「工夫」を伝える

学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカについても、ベンチャー企業ならではの評価ポイントがあります。単に取り組んだ活動の内容を説明するだけでなく、その活動の中でどのように周囲を巻き込み、どのような工夫を凝らして課題を解決したのかというプロセスを具体的に伝えることが求められます。

例えば、サークルやアルバイト、ゼミ活動などで何らかの課題に直面した際、自分一人で解決しようとしたのか、それとも周囲のメンバーを巻き込みながら解決に向けて動いたのかによって、評価される内容は大きく変わってきます。ベンチャー企業では少人数のチームで事業を進める場面が多いため、周囲を巻き込みながら物事を前に進める力は、実際の業務でも重視される能力の一つです。

また、活動の規模の大きさよりも、その中でどのような創意工夫を行ったかという点に注目が集まりやすいのもベンチャー企業のESの特徴です。誰もが知っている大きな成果でなくても、自分なりに考え、試行錯誤しながら課題を解決した経験があれば、それを具体的なエピソードとして丁寧に伝えることが、評価につながる書き方といえます。

ガクチカを書く際には、活動の成果だけでなく、その過程で自分がどのような役割を果たしたのかを明確にすることも大切です。チーム全体の成果を語るだけでは、自分自身の貢献が伝わりにくくなってしまう点に注意しましょう。

「自分が何をしたか」を主語にして書くことを意識すると、貢献の内容がより明確に伝わります。チームの一員としての視点と、自分自身の役割という二つの視点をバランスよく盛り込むことが大切です。

ESを書く前に押さえておきたい準備

説得力のあるESを書くためには、実際に文章を書き始める前の準備が重要です。まず、志望する企業の事業内容や理念、直近のニュースなどをできる限り調べ、その企業ならではの特徴を自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。企業研究が浅いままでは、どれだけ丁寧に文章を書いても、内容が表面的になってしまいます。

次に、自分自身の過去の経験を棚卸しし、「主体的に行動した経験」「周囲を巻き込んだ経験」「試行錯誤した経験」など、いくつかのエピソードを整理しておくことも役立ちます。一つのエピソードを複数の項目に使い回すのではなく、項目ごとに異なる側面を伝えられるよう、複数のエピソードを用意しておくと、より深みのあるESに仕上げることができます。

最後に、書き上げたESは提出前に第三者に読んでもらうことをおすすめします。自分では伝わっていると思っていても、初めて読む人にとっては分かりにくい表現になっていることは少なくありません。友人やキャリアセンターの職員などに読んでもらい、客観的な意見をもらうことで、ESの完成度を高めることができます。次の記事では、ES選考を通過した後に控える面接対策について詳しく解説していきます。

ESは一度書いて終わりではなく、応募する企業ごとに見直しを重ねることで完成度が高まっていくものです。時間に余裕を持って準備を始め、納得のいく内容に仕上げてから提出する習慣をつけておきましょう。

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