英語と通訳の関係とは?必要な力と学び方を大学生向けに解説 | FLASPO MAGAZINE

英語と通訳の関係とは?必要な力と学び方を大学生向けに解説

英語と通訳の関係とは?必要な力と学び方を大学生向けに解説

通訳に必要な英語力とは

通訳とは、話された言葉をその場でリアルタイムに別の言語に置き換えて伝える仕事や活動を指します。翻訳が文章を対象にじっくり時間をかけて行う作業であるのに対し、通訳は会話や会議の進行に合わせて、瞬時に言葉を処理し、口頭で伝える必要があるという大きな違いがあります。そのため、通訳に必要な英語力は、正確な読解力に加えて、聞いた内容を即座に理解し、日本語(あるいは英語)として口頭で再構築する瞬発力が欠かせません。
通訳の場面では、話者が話すスピードに合わせて理解を進める必要があるため、単語や文法を知っているだけでは不十分で、聞いた瞬間に意味を把握できるレベルのリスニング力が求められます。知らない単語が一つでも出てくると、そこで思考が止まってしまい、後の内容についていけなくなることもあるため、幅広い語彙力を、聞いて即座に理解できるレベルまで高めておく必要があります。
また、通訳では、話者の発言をただ機械的に置き換えるのではなく、話の意図や文脈を踏まえて、聞き手にとってわかりやすい形で言葉を組み立て直す力も重要です。特に、話し言葉には言い淀みや、省略された表現が多く含まれるため、そうした自然な話し言葉から、伝えるべき本質的な内容を素早く抽出する判断力が求められます。
通訳に必要な英語力は、TOEICのようなペーパーテストで測れる能力だけでなく、実際に耳で聞いて瞬時に反応する、より実践的な運用能力だと言えるでしょう。

通訳と翻訳の違い

通訳と翻訳は、どちらも異なる言語間で意味を伝え直すという点では共通していますが、求められるスキルの性質は大きく異なります。翻訳は文章を対象にした作業であり、時間をかけて原文を読み込み、適切な訳語や表現を吟味しながら、正確で自然な文章に仕上げていくことができます。辞書や参考資料を確認しながら作業を進められる点も、翻訳ならではの特徴です。
一方、通訳は会話や会議のその場で行われるため、原則として調べ物をする時間的な余裕がありません。話者が話し終えた直後、あるいは話しながら同時に、聞いた内容を別の言語に変換して伝える必要があり、瞬発的な判断力と処理速度が強く求められます。逐次通訳と呼ばれる、話者が一区切り話すごとに訳出するスタイルと、同時通訳と呼ばれる、話者の発言とほぼ同時に訳出していくスタイルがあり、後者は特に高度な集中力と処理能力が必要とされます。
また、通訳では、その場の雰囲気や、話者の感情、声のトーンといった非言語的な情報も含めて伝える必要がある場面があり、単なる言葉の置き換えにとどまらない、コミュニケーション全体を媒介する役割を担います。翻訳が「正確さとじっくりとした推敲」を重視するのに対し、通訳は「速さと正確さの両立」がより強く求められる分野だと言えるでしょう。
自分が翻訳と通訳のどちらに興味があるのか、あるいは適性があるのかを見極めることは、今後の学習の方向性を決める上で重要なポイントになります。

大学生ができる通訳の練習方法

大学生が通訳のスキルを練習する方法として、まず取り組みやすいのがシャドーイングです。英語の音声を聞きながら、少し遅れて同じ内容を声に出して追いかけるこの練習方法は、聞いた内容を即座に処理し、口に出すという通訳に近い感覚を養うのに役立ちます。ニュース番組やポッドキャストなど、身近な音声教材を使って、繰り返し練習することができます。
また、リプロダクションと呼ばれる練習方法もおすすめです。短い英語の音声を聞いた後、内容をできるだけ正確に自分の言葉で再現するというトレーニングで、聞いた内容を保持しながら整理し直す力を鍛えることができます。最初は短いフレーズから始め、徐々に長い文章に挑戦していくことで、無理なくレベルアップを図ることができます。
さらに、実際に通訳の練習として、短いニュース映像や講演の音声を使い、一時停止しながら日本語に訳出してみる練習も効果的です。時間を計りながら取り組むことで、実際の通訳現場に近い緊張感の中で、瞬発的な訳出力を鍛えることができます。友人と組んで、片方が英語のニュース記事を音読し、もう片方がその場で日本語に訳出するというロールプレイ形式の練習も、大学生同士で取り組みやすい方法の一つです。
また、通訳に関するサークルや、留学生との交流イベントなどに参加し、実際にその場で通訳的な役割を担う機会を作ることも、実践的な経験を積む良い方法になります。

通訳スキルを仕事・ボランティアで活かす方法

通訳のスキルを身につけることで、将来的にさまざまな形でそのスキルを活かす道が見えてきます。企業内で、海外拠点や海外の取引先とのミーティングの際に、簡易的な通訳を担う役割を任されることもあり、こうした場面で通訳スキルが直接的に評価されることがあります。専門の通訳者を立てるほどではない社内会議などで、通訳スキルを持つ社員が重宝されるケースも見られます。
また、地域の国際交流イベントや、外国人観光客向けの案内活動など、ボランティアとして通訳スキルを活かせる機会も存在します。大学生のうちからこうした活動に参加することで、実際の通訳経験を積みながら、地域社会に貢献する経験も同時に得ることができます。特に自治体や国際交流団体が主催するイベントでは、学生ボランティアの通訳サポートを募集していることもあります。
さらに、フリーランスとして通訳の仕事に挑戦する道もありますが、専門性の高い分野の通訳では、語学力に加えて専門知識が求められることが一般的です。医療、法律、ビジネスなど、分野ごとに特有の専門用語や知識が必要とされるため、興味のある分野を絞り、その分野の知識を語学力と並行して深めていくことが、通訳としての専門性を高める道につながります。
通訳の仕事に関心がある場合は、まず身近な場面での実践経験を積み重ねながら、自分がどのような分野・場面での通訳に適性があるのかを見極めていくとよいでしょう。

通訳案件・資格情報を確認する際の注意点

通訳を仕事や本格的な活動として行うことを考える場合、案件の条件や必要とされる資格について、事前にしっかり確認しておくことが重要です。通訳の仕事には、会議通訳、逐次通訳、同時通訳、案内通訳など、さまざまな形態があり、それぞれ求められるスキルレベルや経験の程度が異なります。案件によって業務内容や求められる専門性が大きく異なるため、募集要項や依頼内容を丁寧に確認し、自分の現在のスキルレベルに見合った案件かどうかを見極める必要があります。
また、通訳に関連する資格や検定も存在しますが、資格の種類や試験内容、評価される分野は多岐にわたるため、自分が目指す通訳の分野に合った資格がどれなのかを、公式情報を通じて確認することが大切です。資格の取得自体を目的にするのではなく、その資格が自分の目指すキャリアにおいてどのような意味を持つのかを考えながら、学習計画に組み込んでいくとよいでしょう。
さらに、フリーランスとして通訳案件を引き受ける場合は、報酬の条件や、業務にかかる拘束時間、キャンセルポリシーなどについても、契約前に必ず確認しておく必要があります。通訳の報酬は案件の専門性や難易度、拘束時間によって大きく異なるため、事前の情報だけを鵜呑みにせず、依頼主に直接条件を確認する姿勢が欠かせません。
通訳の仕事や資格に関する情報は、時期や主催団体によって変更されることがあるため、応募や受験を検討する際には、必ず公式サイトや募集要項で最新の情報を確認するようにしましょう。

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