PREP法とは?就活のESからビジネス文書まで使える書き方を事例で解説
PREP法(プレップ法)とは、Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(結論の再確認)の4ステップで構成される、論理的でわかりやすい文章・スピーチを作るためのフレームワークです。英語圏のビジネスコミュニケーション教育で発展し、日本でもライティング・プレゼン・就活のESなどで広く活用されています。
PREP法の最大の特徴は「結論から始める」点にあります。多くの人が「理由・根拠・事例→結論」という順で話しがちな中、PREP法では逆に「結論→根拠→結論」という流れを取ることで、聞き手・読み手の理解をスムーズにします。特に「時間が限られているビジネスの場」「相手の注意を素早く引く必要があるWeb記事」において効果的です。
経済産業省が「社会人基礎力」として挙げる「発信力」「論理的思考力」は、まさにPREP法が鍛えるスキルと重なります。大学生がPREP法を習得することは、単なるライティング技術の向上にとどまらず、ビジネス人材としての基礎的な資質を磨くことにもなります。
PREP法はシンプルでありながら応用範囲が広く、ES自己PR・報告書・メール・プレゼン・会議での発言・SNS投稿など、あらゆる場面で活用できます。まずは一つの場面で繰り返し使い、型を体に染み込ませることが上達の近道です。PREP法はシンプルでありながら、使いこなすには相応の練習が必要です。まずは型通りに書くことを優先し、慣れてきたら言葉の表現を豊かにしていきましょう。
PREP法の4ステップを具体例で徹底解説
PREP法の各ステップを具体例とともに詳しく解説します。
【P:Point(結論)】最も伝えたいことを一文で述べます。「私の強みは〇〇です」「この提案の結論は〇〇です」のように、明確かつ簡潔に核心を示します。冒頭に結論があることで、読者は「これはどんな文章か」を即座に把握でき、続きを読む文脈が生まれます。Pointは短く・断言的に・曖昧さなく書くことが大切です。
【R:Reason(理由)】なぜその結論が正しいかの根拠を示します。「なぜなら〜だからです」「その理由は〜にあります」という形で、論理的な裏付けを提示します。Reasonは1〜3点に絞り、読者が納得しやすい順序で並べましょう。理由が多すぎると焦点がぼやけます。
【E:Example(具体例)】理由を支える具体的なデータ・事例・エピソードを提示します。「例えば〜の場合、〜という結果が出ています」「実際に〜のとき、私は〜をしました」という形で、抽象的な理由をリアルな情報で補強します。具体例があることで読者の理解が深まり、文章への信頼性も上がります。
【P:Point(結論の再確認)】最初に述べた結論をもう一度繰り返し、文章を締めます。「以上の理由から、〇〇が最善です」「このことから、〇〇が重要だと分かります」のように、冒頭のPointと対応させた言葉で締めることで、文章全体のまとまりと説得力が増します。再確認のPointは冒頭と全く同じ表現でなく、少し言い換えると読みやすくなります。
PREP法を実際のライティングに当てはめた3つの事例
PREP法を実際のライティング場面に当てはめた事例を3つ紹介します。
【事例1:就活ESの自己PR】
P:「私の強みは、粘り強く課題に向き合い、チームを巻き込みながら解決策を見つける力です。」
R:「4年間続けたアルバイトでの経験から、諦めずに工夫し続けることの重要性を学びました。」
E:「レストランでホールスタッフを務めていた際、繁忙期の回転率が低下する問題に直面しました。私はオペレーション改善案を提案し、チームで試行錯誤した結果、回転率を15%改善しました。」
P:「この粘り強さと改善への意欲を、貴社の業務改善にも活かしていきたいと考えています。」
【事例2:ビジネスメール】
P:「今月の売上報告の結論として、目標を3%下回る見込みです。」
R:「主要顧客Aの発注量が前月比20%減少したことが主因です。」
E:「Aは設備投資の凍結を決定しており、来月以降も影響が続く可能性があります。先週の商談でこの情報を確認しました。」
P:「対策として、Bへの提案強化を今週中に進めることを提案します。」
【事例3:SEO記事の冒頭段落】
P:「PREP法は、論理的でわかりやすい文章を効率よく書けるフレームワークです。」
R:「結論→理由→具体例→結論の順で書くことで、読者の理解コストが大幅に下がります。」
E:「実際に就活ESにPREP法を用いた学生が、書類選考通過率が上がったという声も多く聞かれます。」
P:「まずはこの記事でPREP法の基本を学び、今日から実践してみましょう。」
PREP法を使いこなすトレーニングと注意点
PREP法を実践で使いこなすためのトレーニングと、活用する際の注意点を解説します。
【トレーニング1:日常会話にPREP法を取り入れる】「今日の授業で面白かったことはPREP法で言うと〜」「この映画の感想を一言で言うと〜(P)。なぜなら〜(R)。例えば〜のシーンが〜(E)。だからこの映画は〜(P)」というように、日常の会話や感想にPREP法を当てはめる練習が、型を体に染み込ませる最速の方法です。
【トレーニング2:SNS投稿をPREP法で書く】TwitterやXの投稿・noteの短い記事をPREP法で書く練習は、コンパクトな文章でPREP法を使う訓練になります。280文字・400文字程度の短い投稿でPREP法を完結させることで、本質的な情報のみを選ぶ力が養われます。
【注意点1:Pointは一文で断言する】結論を「〜かもしれません」「〜と思います」と曖昧に述べると、PREP法の効果が半減します。Pointは断言できる内容を選び、確信を持って述べることが大切です。不確かな情報は「〜のデータがあります」「〜とされています」のように根拠を示す形で表現しましょう。
【注意点2:Exampleは読者に合わせる】専門家向けの記事には統計データ、大学生向けの記事には身近なエピソード、就活のESには自分の実体験など、読者が共感・理解しやすい具体例を選びます。ターゲットとのズレが大きい例は、むしろ文章の説得力を下げます。地域課題の発信でも、PREP法は地元の具体例と組み合わせると非常に効果的です。詳しくはをご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. PREP法とSDS法はどちらを使えばよいですか?
A. 「相手を説得したい・主張を明確にしたい」場面はPREP法、「情報を簡潔に整理して伝えたい・報告したい」場面はSDS法が向いています。ESや提案書・プレゼンの主張部分はPREP法、業務報告・ニュース記事的な内容はSDS法が自然です。迷ったらPREP法が大抵の場面で無難に機能します。
Q. PREP法はプレゼンでも使えますか?
A. 非常に効果的です。プレゼンの冒頭で「本日の結論は〇〇です(P)。理由は3つあります(R)。まず1つ目は〜です(E)…以上の理由から、〇〇が最善の選択です(P)」という構成を取ることで、聴衆が最初から「何を話しているのか」を把握でき、プレゼン全体の理解度が上がります。
Q. PREP法を使うと文章が固い印象になりませんか?
A. 型を使いながらも、言葉の選び方・語尾のバリエーション・具体例のエピソード性を工夫することで、固さは軽減できます。特に「E(具体例)」の部分に読者が共感できる身近なエピソードや感情的なシーンを盛り込むと、論理性と温かさが両立した文章になります。フレームワークはあくまでも骨格であり、肉付けは自分の言葉で自由に行えます。PREP法は就活・ビジネス・ライティングのどの場面でも即戦力になるフレームワークです。まずは毎日1本PREP法で文章を書く練習から始め、自分のものにしていきましょう。PREP法を使いこなすことで、文章力全体の底上げが期待できます。
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